実行委員長あいさつ

及川博勝
すみだストリートジャズフェスティバル in ひきふね
SSJF曳舟まちかど実行委員会
実行委員長 及川博勝
2018年。
すみだの街に恋をした僕は、「この街で何かを始めたい」という想いを胸に京島へ事務所を構え、歩みをスタートしました。
同じ頃、この街の魅力をもっと伝えたいという思いから、地域のフリーペーパー『すみだノート』の発行を始めました。
“好き”の気持ちがそのまま形になった、小さな地域メディアの船出でした。
2019年。
すみジャズ in ひきふねの存在を知り応募し、幸いにも出演の機会をいただきました。
細く長く音楽を続けてきた僕にとって、あの年のフェスはまさに“夢に描いてきた音楽イベントそのもの”でした。
胸の奥が熱くなる、あの夏の青空の下の景色は今も忘れられません。
「この温かなフェスを、もっと盛り上げたい」
その想いが抑えられず、翌年2020年の第3回目から実行委員として運営に携わることを決めました。
しかし、あの年。
世界中が距離を取らざるを得なくなり、多くの夢が足踏みする中で、僕たちが思い描いていた未来も叶えることはできませんでした。
それでも、あの苦しい時期に新しいアイデアを重ねながら、音楽を止めず続けてこられたことは、今振り返っても大きな誇りです。
そして今。
少しずつ街は、かつての賑わいを取り戻しつつあります。
あの2019年のような、眩しい青空の下で響き合う音楽祭を—
近い未来にもう一度この曳舟の街に咲かせるために、僕は今年(2025年)、第8回目より2代目実行委員長として舵を取ることになりました。
音楽が街を照らし、街が音楽を育てる。
そんな“曳舟ならではの温かさ”をこれからも守り、もっと輝かせていきます。
そして、フリーペーパー『すみだノート』編集部として、地域メディアの立場からも、すみだの魅力とこのフェスの物語を丁寧に伝えていきたいと思っています。
どうぞ、これからのすみジャズ in ひきふねにご期待ください。

